【舞鶴公園】いつからここにナゼココニ①_バクチノキ

▲艶やかな茶褐色の幹が特徴的なバクチノキ

◼️バクチノキ
 [分類]バラ科/バクチノキ属/常緑広葉/高木
 [別名]ビランジュ、ビラン、ハダカノキ
 [高さ]12m〜20m
[園内番地]舞鶴公園と大濠公園の境目

ナゼココニその①_バクチノキ

舞鶴公園を歩いていると、周りに仲間らしき樹木はなく、

周りから完全に独立して立つ樹木に出会うことがあります。

群れない単独存在

そんな木を見つけると、

『いつからいるの?』

『なぜここに?』

『この場所とのご関係は?』なんて、疑問が湧いてきます。

そんな1本が舞鶴公園の西側斜面に立つバクチノキ

▲緑の樹々に囲まれ艶のある茶褐色の幹が異彩を放つバクチノキ

公園の境目の斜面で静かに根を下ろす

舞鶴公園の西寄りの端っこ、

小さな側溝の向こうは大濠公園という場所で、

その木に出会うことができます。

遠くから見ても、なんとも異彩。

緑の中に、

ツヤツヤとした茶褐色の木肌が目に飛び込んできます。

▲葉っぱは枝の先端部分に集中。おかげで枝のラインがしっかりと確認できる

近づいてみると、思った以上にガッチリした幹回り

遠くから眺めていると

細身の幹回りと認識していたけれど、

近づいてみると意外や意外、

幹回りはがっしりと太く、どしりと頑丈

思った以上に骨太で、

どしりと根を下ろす古参の風格を感じます。

うろこ状の木肌が剥がれ落ちる=身ぐるみ剥がされる?!

近づいてよくわかるのが

樹皮がかなーり個性的なこと。

この樹皮がうろこ状に剥がれる様子が、

『博打に負けて身ぐるみ剥がされる姿のようだ』と、

その名がつけられたという『バクチノキ』

一度にガバッと大量に、ではなく、

少しずつパラリ、パラリと剥がれていく(剥がされていく?)様子がまた

剥がされる心理をも読んでいるようで秀逸ー。

▲『身ぐるみ剥がされたようだ』とは先人の斬新すぎる発想に感服

レイヤーが重なる奥行きが面白い

どうしてこの場所に立っているのかはわからないけれど、気になる植物。

築城から400年以上の城内には、

江戸時代から残る木もあるだろうし、

軍用地として使われた明治時代に由来する木もきっとある。

戦後に公園整備で植えられた木はもちろん、

鳥が運んできた鳥由来の木もあるはず。

ご近所のどなたかが、

引っ越す際に『処分するのは忍びない』と、

公園の隅にこっそり植えた木が数十年の時を超えて

大樹に成長しているなんて人情由来の木だってあるかもしれない。

▲どっしり根付くバクチノキ。樹齢は何年くらいなのだろう?

そんなことを想像しながら歩いてみると、

史実はともかく、

『こうかも知れない』『ああかも知れない』と、

想像が広がって面白いものです。

▲周りの木の葉と重なり合いながら樹木地を作る

バクチノキの他にも、

園内に点在する『ナゼココニ?』な存在。

気になる植物や構造物に出会ったら、『ナゼココニ?』シリーズでレポートします。

=散歩メモ✍️=

バクチノキが
どんな経緯でこの場所に育っているのかわからないけれど、

古地図と見比べて地形の変化を確認したり、
建物の変遷を並べてみたり、

長い歴史が重なる場所だからこそ、
いろんな物語が折り重なって
今の景色につながっていると思うと、
目の前の景色が違ったものに見えてきます。

ナゼココニ?
なぜこんな場所に1本だけ?
不思議すぎるじゃないかぁ!?

と、必要以上にミステリアスに、
よりドラマチックなバイアスで観察することで、
見慣れた景色が違ったものに見えてくるので、
面白いなって思います。

何十年も前の公園植栽計画書の中に、
この斜面に『バクチノキ』って表記を見るけるよりも、

『引っ越すとき公園の隅に植えたって話をじいちゃんから聞いたことがある』
って人に会えるといいな、なんてことを思いながら
バクチノキを眺めています。

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