
ナゼココニその①_バクチノキ
舞鶴公園を歩いていると、周りに仲間らしき樹木はなく、
周りから完全に独立して立つ樹木に出会うことがあります。
群れない単独存在。
そんな木を見つけると、
『いつからいるの?』
『なぜここに?』
『この場所とのご関係は?』なんて、疑問が湧いてきます。
そんな1本が舞鶴公園の西側斜面に立つ《バクチノキ》。

公園の境目の斜面で静かに根を下ろす
舞鶴公園の西寄りの端っこ、
小さな側溝の向こうは大濠公園という場所で、
その木に出会うことができます。
遠くから見ても、なんとも異彩。
緑の中に、
ツヤツヤとした茶褐色の木肌が目に飛び込んできます。

近づいてみると、思った以上にガッチリした幹回り
遠くから眺めていると
細身の幹回りと認識していたけれど、
近づいてみると意外や意外、
幹回りはがっしりと太く、どしりと頑丈。
思った以上に骨太で、
どしりと根を下ろす古参の風格を感じます。

うろこ状の木肌が剥がれ落ちる=身ぐるみ剥がされる?!
近づいてよくわかるのが
樹皮がかなーり個性的なこと。
この樹皮がうろこ状に剥がれる様子が、
『博打に負けて身ぐるみ剥がされる姿のようだ』と、
その名がつけられたという『バクチノキ』。
一度にガバッと大量に、ではなく、
少しずつパラリ、パラリと剥がれていく(剥がされていく?)様子がまた
剥がされる心理をも読んでいるようで秀逸ー。

レイヤーが重なる奥行きが面白い
どうしてこの場所に立っているのかはわからないけれど、気になる植物。
築城から400年以上の城内には、
江戸時代から残る木もあるだろうし、
軍用地として使われた明治時代に由来する木もきっとある。
戦後に公園整備で植えられた木はもちろん、
鳥が運んできた鳥由来の木もあるはず。
ご近所のどなたかが、
引っ越す際に『処分するのは忍びない』と、
公園の隅にこっそり植えた木が数十年の時を超えて
大樹に成長しているなんて人情由来の木だってあるかもしれない。

そんなことを想像しながら歩いてみると、
史実はともかく、
『こうかも知れない』『ああかも知れない』と、
想像が広がって面白いものです。

バクチノキの他にも、
園内に点在する『ナゼココニ?』な存在。
気になる植物や構造物に出会ったら、『ナゼココニ?』シリーズでレポートします。

